B&HからソニーのCFastを購入した時、同時に購入したカードリーダーがあります。
正式名称Xcellon CFast 2.0 USB 3.1 Gen 2 Type-Cカードリーダーとなっています。値段が34.29ドルと激安だったので、あまり期待しないでポチリました。今回は少し詳細に見てみます。
USB 3.1 Gen 1とGen 2の違い
この商品はカードリーダーではあまり見ないGen 2です。
最近USB-TypeCの端子がついたUSB3.1 Gen1の機器が増えてきていますが、内容はUSB 3.0のことで転送速度は最高5Gbpsです。最新のMacBookPro等に採用されているUSB3.1はGen 2で転送速度は最高10Gbpsですので理論上はGen 1の倍の転送速度を持っています。
実際のところ、今回買ったソニーのCFastの最大速度は530MB/sですので、Gen 1の5Gbps(約625MB/s)以内です。Gen 2の転送速度は必要ありませんでした。購入してみて気が付きました。まあ安かったので良しとします。
Xcellonってどんな会社?
すみません、実は私もよく知りません。日本語読みも、Xはおそらくサイレントだとは思いますが、“セロン”なのか“セレロン”なのかよくわかりません。
ググってみると一応自社サイトが発見できました。
サイトを見てみると、Gradus GroupとありましたのでB&Hのプライベートブランドのようです。会社の場所もニューヨークのB&Hのすぐ近くでした。まあ、そこそこ信用できそうですね。
質感は中国製のそれです。
まあ、値段が値段ですからしょうがないのですが、プラスチック製で価格相応の見た目です。
ケーブルはType-A⇔Type-CとType-C⇔Type-Cの2本が同包されていて親切。ケーブルの太さもわりと太めで信頼感があります。
裏面には各種認証マークの記載があります。
メイドインチャイナなのでB&Hが指示して中国で作っているのでしょう。
差込口
CFastが半分ちょっとくらい入ります。
メディアが真っ直ぐに入らずにピンが折れることを防止するため、もう少し深めにはまるほうが良いと思います。CFastはピンが折れるのを回避するような設計がされているようなので、気をつけて抜き差しすれば問題ないでしょう。
ASMedia Technology Inc.製造
マックのシステムレポートで見てみるとASMedia Technology Inc.という台湾企業の製造となっていました。メイドインチャイナとありましたが、アメリカさんにとっては台湾も中国ということなのかもしれません。
実際の速度
カタログスペックでは最大550MB/sの読み取りスピードとあります。Gen 2ですが、Gen 1の上限(約625MB/s)にも達していませんね。
同時に購入したソニーのCFastで計測してみますと、
ソニーのCFastのカタログスペックが
Max Read Speed: 530 MB/s
Max Write Speed: 510 MB/s
ですので、まったくもってスピードが出ていません。
しかし、USB 2.0以上USB 3.0以内の速度は出ていますし、Sony CFast GシリーズにはOEM疑惑(勝手に私が疑っているだけです)があるので、この転送速度の遅さの原因はメディアだと推測しています。
新しいCFastが手に入ったら再度検証してみたいです。
まとめ。—買いかどうか—
価格が日本円で約3900円程度ですから、激安です。ニューヨークのB&Hからしか買えないので、どうしても送料がかかってしまいます。今の所、コピーに関しては問題は起きていませんので。何かと一緒に購入するなら有りですね。
おそらくCFastはこの先普及することはないと思いますので、このくらいのカードリーダーでお茶を濁すのが無難だと思います。
結論は「必要ならこれ買っておいて大丈夫」くらいの商品でした。